電脳網(電子ネットワーク)には、品性を疑われるような画像、文章があふれている。なかでも、商売のために、性をむき出しにした卑猥な映像が氾濫しているのは、青少年の育成のためにもゆゆしき問題である。売らんがための大人社会の劣化は、確実に青少年の品性をむしばんでいく。

このような営利目的のため、表現の自由が無制限に乱用されることは避けなければならないと思う。さもなければ、いずれ統制社会が訪れ、不自由を味わうことになりかねない。

 

米サウスカロライナ州では、2016年12月、州内で販売される新しいコンピューターなどインターネット接続機器に、ポルノサイトへのアクセスを遮断するソフトウエアを搭載することを義務付ける修正法案が州議会に提出された。

 

18歳以上の利用者は、20ドルを支払えばこのソフトを削除できる。また、製造・販売業者は機器1台につき20ドルを支払うと、ソフトのインストールが免除されるというものである。地方税の収入ともからめたうまい案である。

 

そこで、これを参考として、以下の法律の制定を呼びかける。

 

ポルノ閲覧防止法

 

1 電脳網は、ポルノ(劣情を刺激する映像または音声)を流通させる目的で使用してはならない。

2 閲覧用の電子機器には、ポルノサイトへのアクセスを自動的に遮断するソフロウェアを搭載しなければ、これを販売してはならない。

3 前項のソフトウェアは、関係省庁の代表者及び学識経験者より構成する倫理審査委員会の認定を受けたものでなければならない。倫理審査委員会は、ポルノの判断基準を毎年見直し、これを公開するものとする。

4 18歳以上のものは、1万円を支払い、同ソフトの削除を都道府県公安委員会に申請することができる。

5 警察庁は、すでに流通している電脳網において劣情を刺激する映像または音声を発見した場合は、それを削除しまたはその閲覧を防止する措置を講じ、もしくは命じることができる

3 削除、閲覧防止を不服とするものは、国家公安委員会に不服を申し立てることができる。この場合において、国家公安委員会は、すみやかにその当否を判定するものとする。

4 罰則を設ける。