グリホサート禁止法(残留農薬規制法)を

「自国民が食べないもの」が日本に送られている(鈴木宣弘)

アメリカの穀物農家は、日本に送る小麦には、発がん性に加え、腸内細菌を殺してしまうことで、さまざまな疾患を誘発する懸念が指摘されているグリホサートを、雑草ではなく麦に直接散布している。収穫時に雨に降られると小麦が発芽してしまうので、先に除草剤で枯らせて収穫するのだ。枯らして収穫し、輸送するときには、日本では収穫後の散布が禁止されている農薬イマザリルなどの防カビ剤を噴霧する。

「これはジャップが食べる分だからいいのだ」とアメリカの穀物農家が言っていた、との証言が、アメリカへ研修に行った日本の農家の複数の方から得られている。

中村臣二郎氏は、次のように述べている。

「世界一の毒物大国日本 農薬の単位面積当たりの投薬量は世界一であった。また医薬の世界消費量は全医薬の40%を日本人が大量に飲んでいる。まさに狂気の愚行だ。

また農薬の安全基準は世界一甘く除草剤ランドアップに至っては500倍の安全基準に緩和している。恐ろしい国である。
国際的にその毒性のために製造禁止である農薬が日本では米、野菜、家畜に無座別的に野放し状態でばらまかれている。
欧米ではその強烈な神経毒性のために禁止されたネオニコチノイド系統農薬で農薬も数百倍安全基準が緩和された危険数値で毒液が日本列島にばらまかれている。
ネオニコチノイド農薬とはその化学分子構造がタバコのニコチンに似ていることでニコチノイドと呼ばれているのだ。
これはいったんまくと水爆並みの拡散力で円周32キロに渡って農地、住宅地、作物あらゆるものを汚染させ環境を破壊させるほど強力である。
ネオニコチノイドの神経毒は取り返しがつかない発達障害、各種のガン、催奇性、内臓障害などの疾患に襲われる。人体ばかりでなく生物生態系全般に有毒物質は波及し食物連鎖により生物群と植物群に連鎖的に濃縮されていくことになる。
農薬毒は標的が神経の発達した昆虫を直撃し神経が麻痺して死滅していく。
その中で益虫であるミツバチは農薬などの化学物質に敏感に反応する。ミツバチは国から環境指標生物に指定されるほど感受性が高く生体は繊細である。
米国では野放し農薬毒により近年250億匹のミツバチの大量死が報告されている。
日本でもミツバチの生息数は全般的に撃滅している。ミツバチは農作物、果物のした受粉活動になくてはならぬ存在である。
世界の野菜、果物、はては漢方薬に至るまでミツバチの受粉活動がなくては世界の食料生産の40%を産み出しているのだ。
それを農薬で殺すことは己の命を殺すことに等しい。」
厚生労働省や消費者庁は、眠っているのだろうか。健康との関係を調査する予算を至急獲得を。]
獨協医科大学の研究によると、ネオニコチド系農薬は、母親の胎盤をすり抜け、胎児の発達に重大な影響を及ぼしているという。自閉症、うつ病、未熟児の発生にも関連があるのではないだろうか。精密な研究が望まれる。
すでに、EUは、ネオニコチド系農薬の厳しい残留値規制を行っており、輸入品にも監視を続けている。
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以下は、山田正彦(元農水大臣)の報告です。禁止または大幅制限を急げ。

「除草剤ラウンドアップの主成分グリホサートが日清製粉の強力粉など日本の大手3社から検出されました。
 
グリホサートは、5.2ppmで人間の胎児の重さの海老が死ぬことが実験で明らかにされ、 WHOの癌研究機関では2015年に発癌性があることを発表しました。

米国では昨年8月に学校の用務員さんがラウンドアップを20回から30回散布して癌になったとしてモンサントを訴え320億円の賠償金を勝ちとりました。

私は直ぐ9月に米国に行き、この裁判をリードしたゼンハニーカットさんにお会いして、色々お聞きし裁判の資料もいただきました 。
 
米国では同種の裁判が9800件もなされていて、モンサントを買収したバイエル社はついに4兆円の損失は免れないとし、農業部門の1.2万人のリストラを発表しました。
 
このニュースは日本では何故か報道されませんでしたが、世界ではトップニュースとして連日報道され続けています。
 
オランダやフランス等は即、グリホサートの使用を禁止、ドイツ、イタリア等世界33か国が2〜3年後には禁止することを表明しました。
 
ところが、日本は1年程前にグリホサート残留農薬基準をものによっては400倍に緩和、小麦では6倍の30 ppmまで緩和したのです。
 
この小麦が問題で、米国、カナダ、オーストラリア等では乾燥の手間がいらないとしてラウンドアップ を収穫1週間前に散布しているのです。
 
日本では国産の小麦は少なく米国、カナダ等からの輸入に頼っています。
 
ゼンさんの話は私達に大変参考になります。
 
ゼンさんは子供がアレルギーで食事には気を付けてましたが 次男のボダイ君が突然自閉症のような症状を示したので病院に連れて行ったのです。

腸内細菌の調べたところ直接脳神経をおかしくするクロストリジウムが多く検出されたのです。
 
ゼンさんは収穫前の小麦のラウンドアップのせいではないかと考え、一切の小麦食品を与えないことにしたら4ヶ月でボダイ君の症状は劇的に改善されたそうです。
 
これまでモンサントは、グリホサートは植物のアミノ酸をつくる経路を分解するので植物は枯れるが動物、人間には全く害はないと主張してきました。
 
ゼンさんは自分とボダイ君の体内のグリホサートの検査をしたところ、何とボダイ君からは4倍ものグリホサートが検出されたのです。
 
この検査の結果がモンサント敗訴裁判の証拠の決め手になりました。
 
私も米国から帰って直ぐにグリホサートの自分の体内の蓄積分を検査しようと試みましたが 日本ではできませんでした。
 
ゼンさんの紹介でフランスのクズサイエンスで髪の毛を 送って検査してもらうことができることになりました。
 
EUでは欧州議員全員 グリホサート、ネオニコチノイドなど農薬の検査をして、それらが検出されたことが、農薬規制につながったと報道されています。

私達もデトックスプロジェクトジャパン準備会を立ち上げ、日本でも女性議員を中心とした国会議員に検査をお願いしようと30キット注文したのです。
 
先週、待ちに待ったキットが届いたので、私は杉山さんと早速国会を訪ねて議員さんにお会いして、今日迄に21名に検査を快く引き受けて頂きました。
 
早ければ4月中には、日本でも人へのグリホサート、 ニコチノイドの蓄積が明らかになれば変わってきます。」